昨日の11時30分頃 菅義偉(よしひで)内閣官房長官が新元号を発表しましたね。
その新元号とは、ずばり「令和」!
次の元号を検討していること自体が天皇への不敬にあたるという意見もあり、これまで選定作業は極秘に行われてきました。
今回決定した新元号「令和」は4月1日6つの原案を選び出し、有識者による「元号に関する懇親会」などに提示して決められたといいます。
新元号発表までに検討されていた候補とは?
新元号「令和(れいわ)」を決めるにあたり、政府は6つの原案を候補の中から選び出し、会議の中で提示したとされています。
その原案の全てが開示されました!
今回新元号に決まった「令和」以外の5つは、「英弘(えいこう)」、「広至(こうじ)」、「万和(ばんな)」、「万保(ばんほ)」、「久化(きゅうか)」などがあったようです。
ちなみに、この「令和」には「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ。梅の花のように日本人が明日への希望を咲かせてくれる国でありますように。」という思いが込められています。
新元号の引用典拠となった「万葉集」の「梅花の歌」が詠まれたとされている発祥の地・福岡の太宰府市が湧いているようです!
新元号と太宰府の関係とは?
太宰府は7世紀後半に置かれた外交の拠点で、8世紀に入ると九州全体を治める機能を持つようになりました。
その長官として太宰府に赴任したのが、歌人としても有名な大伴旅人でした。
旅人は自宅に役人たちを招き入れて、梅の花を題材にした歌会「梅花の宴」を開いたそうです。
そこで詠まれた32首の序文である「初春の令月にして気淑よく風和らぎ」から新元号「令和」が導き出されました。
現在太宰府には32首のうち11首はそれぞれ歌碑が造られていますが、今回の新元号に引用された序文の歌碑はまだないそうです。
今回の件を受けて太宰府市長のフェイスブックへの直接の連絡や市への電話での問い合わせなどを含めると100件以上もきており、その熱意に応えたいと考えているようです。
坂本八幡宮に簡易歌碑の設定を検討
太宰府市長である楠田市長は「新元号という大切なものとご縁ができ、大変、ありがたいし誇らしく、嬉しいこと。歴史的に防衛拠点だった太宰府の成り立ちもアピールしていきたい。」と力強くコメントしています。
大々的に歌碑を造るとなると予算が必要となるため、まずは5月1日の改元初日に合わせて簡易的なものを坂本八幡宮の境内に設置する方向で進めるとのことです。
日本の歴史を織り交ぜた新元号のスタートが楽しみになりますね!