16日午前5時40分頃、大阪府吹田市の府警吹田署里山交番前の路上で「警察官が血を流して倒れている」と110番通報があり、事件が発覚しました。
倒れていたのは交番に勤務する同署地域課の古瀬鈴之佑(こせすずのすけ)巡査(26)で犯人に包丁で刺されており病院に救急搬送されましたが、意識不明の重体のようです。
現在犯人は古瀬巡査から実弾入りの回転式拳銃1丁を奪って逃走をはかっており、府警は同署に捜査本部を設置し、強盗殺人未遂容疑で捜査を始めています。
【吹田・警官襲撃】「家の中が荒らされていた」事件直前に虚偽の通報https://t.co/v6vQsEKIvw
通報を受けた巡査が外に出たところを襲われたとみられる。被害にあったとされる家では窃盗被害の事実はなかったという。 pic.twitter.com/5R1PMfOcZk
— ライブドアニュース (@livedoornews) June 16, 2019
大阪吹田府警 古瀬巡査を襲った犯人とは？
現在までの府警の発表によると、古瀬巡査は7箇所以上を刺されており、発見された時包丁は左胸に刺さったままの状態だったようです。
胸の刺し傷は深さ約11センチを達していたといいます。
拳銃につながるひもとベルトを固定する金具が金具ごと外されており、実弾5発が入った拳銃が持ち去られていたとのこと。
現場は阪急千里山駅前で駅員の男性が古瀬巡査と男がもみあっているのを発見して110番通報。
古瀬巡査ともみあっていた男は30歳くらいで身長170~180センチ、黒っぽいジャンパーに帽子を被っていたようです。
事件が起きた日の午前4時15分頃にも犯人の特徴によく似た男が交番周辺を歩き回っている姿が防犯カメラで確認されています。
この男は兵庫県尼崎市在住との情報も入っており、府警はこの画像を公開し、男の行方を追っています。
吹田の拳銃強奪事件の容疑者が映った防犯カメラの映像が公開された。報道によれば尼崎在住の男性とのこと。 pic.twitter.com/9Apj39STHJ
— びっちー (@bicchee) June 16, 2019
犯人の犯行は用意周到だった？
事件直後の午前5時半頃、同交番には古瀬巡査を含めて3人の警察官が勤務していたといいます。
そこに窃盗事件の通報があり、古瀬巡査以外の2人が先に現場に急行し、古瀬巡査も後から現場に向かおうとしていたところだったようです。
通報の内容は「集合住宅の部屋が荒らされている」というものだったようですが実際の被害はなく、犯人が今回の犯行を行うために虚偽通報した疑いがあるとみています。
事件の直後に近くを通った大学3年生の男性(22)が交番前に血まみれで倒れている古瀬巡査を目撃した時、古瀬巡査はあおむけで倒れており、制服を脱ごうとして身をよじられていたと語っていました。
古瀬巡査のもとに複数の警察官が駆け付け、「救急車が来るまで頑張れ」など声をかけて励ましていたといいます。
逃走中の犯人の早急な確保と古瀬巡査の意識が回復することを願うばかりです。
