女子ショートプログラム(SP)で16歳 紀平梨花選手が2位!
今年のチャレンジカップ2019はオランダ/デン・ハーグで2019年2月21日(木)~2月24日(日)まで開催される予定ですが、23日時点女子ショートプログラム(SP)で16歳の紀平梨花選手が冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が2回転半になるなどのミスはありましたが、66.44点で2位となりました。
現在フィギュアスケートの世界では、五輪の翌シーズンに新しいスター選手が誕生、または大きなルール改正に伴いこれまでにない戦い方をする選手が目立ってきました。
今季はそれが特に顕著でわかりやすく、女子選手は「トリプルアクセル時代」に突入したと言われています。
今回ショートプログラムで2位になった紀平選手は2018年12月のグランプリ(GP)ファイナルでトリプルアクセルに3回挑戦し2度成功、13年ぶりに日本選手が初出場初優勝を果たしました。
この「トリプルアクセル」ですが、女子のフィギュアスケートでは今もなお最も何度の高いジャンプとして知られ、過去に成功させたスケーターは数えるほどしかいません。
なぜそんなに難しいのでしょうか?
なぜ女子フィギュアの「トリプルアクセル」はこれほどまでに難しいのか?
なぜ女子フィギュアの「トリプルアクセル」が難しいのかというと、最大のポイントは「前向きでジャンプに踏み切ること」。
前向きにジャンプを行うと、スピードをつけた状態で全体重がジャンプする足のスケート靴に乗ってきます。
ご存じのとおり、スケート靴は滑りやすいように接地面積が極端に少なくなっているため、ジャンプする直前には全体重が左足スケート靴の前方へ移動してきます。
なおかつ、一旦スピードを左足で受け止める必要があるため、足への負担が大きく不安定な状態でジャンプすることになるのです。
反対側の右足を大きく振り上げて上向きへの力を発揮させ、不安定な軸足(左足)で大きく踏み切ってジャンプするのがアクセルジャンプなのです。
これを三回転半したものが「トリプルアクセル」になります。
イメージつきにくい方はその場でジャンプしながら回転してみてください。
前方へジャンプしながら回転するのと、後方へジャンプしながら回転するのとでは大きな差があることがわかると思います。
まとめ
女子フィギュア選手の成長のピークは体重の変化が起こりやすい思春期に重なることが多く、体重の変化などによってジャンプにも大きく影響を及ぼすため、ジャンプを成功させるには日々の練習だけではなく、体重コントロールなど相当な努力が必要となります…。
それをリンクと接地面積の少ないスケート靴を履いた状態で行うのですから、トリプルアクセルを成功させた選手たちは本当にすごい!
これからも緊張するリンクの上で選手たちが最高のパフォーマンスができるように応援していきたいですね!