日本政府は数年後に1万円などの紙幣に描かれている肖像画を変える方針であることがわかりました。
この肖像画の変更は2004年以来となります。
これまで1万円は慶應義塾の創設者であり、伝染病研究所創設などに尽力した福沢諭吉、5,000円は日本の小説家で「たけくらべ」、「にごりえ」などが代表作であり戦後初めて女性で肖像画となった樋口一葉、1,000円は日本の医師で細菌学者、黄熱病や梅毒などの研究で知られる野口英世の肖像画でした。
今回はどんな人たちが肖像画になるのでしょうか?
1万円札は渋沢栄一、どんな人?
今回の変更で1万円札には渋沢栄一さんの肖像画が描かれることになっています。
渋沢栄一さんはどんな人なのでしょうか?
渋沢さんは江戸時代の武士、官僚、実業家だそうで、第一国立銀行や東京証券取引所などといった多種多様な企業の設立や経営に携わっており、「日本資本主義の父」とも言われている人物。
ドラッカーの著書の中でも絶賛されていたというすごい人なのです!
5,000円札は津田梅子、どんな人?
津田塾大学の創設者である津田梅子さん。
1864年に佐倉藩士で農学者の津田仙の次女として、江戸・牛込に生まれました。
日本人初の女性留学生として、6歳で岩倉使節団に同行して渡米し、キリスト教の洗礼のもと11年間米国で過ごしていました。
17歳で帰国して、華族女学校の教授になり、24歳で再び渡米。
ペンシルバニア州のブリンマー大学で生物学を学んだとされています。
かの有名なヘレン・ケラーやナイチンゲールとも面会しており、日本女性の高等教育のために1900年に女子英学塾を開校したすごい人!
1,000円札は北里柴三郎、どんな人?
「日本の細菌学の父」または「近代日本医学の父」とも称される北里柴三郎さんは細菌学者です。
1853年熊本県小国町生まれで、18歳で熊本医学校(現 熊本大学医学部)に入学し、その後東京医学校(現 東京大学医学部)にも入学、在学中に「医学の使命は病気を予防することにある」と確信した北里さんは予防医学を生涯の仕事にすることを決めたといいます。
1889年には世界で初めて破傷風菌の純粋培養に成功し、その翌年には破傷風菌の毒素を中和する抗体を発見しています。
この抗体を含んだ血液を投与することで破傷風などの感染症を抑える「血清療法」を開発したのが北里さんなのです!
今回紙幣の肖像画となる3人は日本にとって偉大な人たちばかりですね。
彼らの華麗なる経験を知るとますますお札のありがたみが湧いてきますね!