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イチローの引退会見から学ぶ一流ビジネスパーソン力

「まさかこんな日が来るなんて…。」と驚きを隠せずに会見を見守った人は多かったのではないでしょうか。

メジャーリーグ シアトル・マリナーズのイチロー選手が2019年MLB開幕戦が行われた東京ドームでの試合後に会見を開き、現役を引退することを発表しました。

 

引退会見は約85分にわたってイチロー選手から発せられた言葉には、超一流のプロフェッショナルであり、国際的に活躍するビジネスパーソンである理由がわかりました。

同じビジネスパーソンとして学びが多いイチロー語録とイチロー選手の魅力についてまとめてみました。




イチロー選手のまわりを巻き込んでのセルフコーチング法

 

「最低50歳まで現役」と公言していたイチロー選手ですが、45歳で現役引退を発表しました。
公言した50歳まで5年ありますが、「日本に戻ってプレイするという選択肢は考えなかったのか?」という質問に対してイチロー選手はきっぱりと「なかったですね。理由はここでは言えないけれど。ただ、”最低50歳まで”と本当に思っていました。それはかなわず有言不実行との男となってしまいましたけど、その表現をしていなかったらここまでできなかったなという思いもあります。だから難しいかもしれないけれど、言葉にして表現することは目標に近づくための1つの方法ではないかと思っています。」と答えました。

 

自分自身のことを”有言不実行の男”と例えていますが、そうなる可能性やリスクも理解した上で公言した勇気と強さに感動をしますよね。
目標にむかって実績を積み上げていく中で不安や葛藤から「できなかったときのことを考えて活動の幅が狭まること」などに対して上手くまわりを巻き込んでセルフコーチングしていたのだと感じます。

 

「成功」という言葉に振り回されなかったイチロー選手

 

また、「プロで成功したことは?」という質問に対して、「”成功かどうかはよくわからないですし、まったく僕には判断ができません。だから僕は成功という言葉が嫌いなんです。”メジャーリーグに挑戦する”というのは大変な勇気だと思いますが、成功すると思うからやってみたい、それが実現できないと思うから行かないという判断基準では後悔を生みますし、やってみたいなら挑戦すればいい。そのときにどんな結果が出ようとも後悔はしないし、基本的にはやりたいと思ったことに向かっていったほうがいいですね」とコメントされました。

人は”成功”という言葉に翻弄されてしまいがちですが、「挑戦するかしないか」「後悔するかしないか」という観点で行動してきたイチロー選手だからこそ、他者から見た判断基準である地位や名誉より自分の心としっかり向き合っていくことを大切にして活動していった結果が地位や名誉につながったのですね。

 

イチロー選手の人から見た判断基準に振り回されず、しっかりとした軸をもち挑み続けるプロのビジネスパーソン力、人からの視線を気にしすぎる傾向にある日本人とってより生きやすくなるヒントにもなるのではないかと感じました。