2019年シーズン 福岡ソフトバンクホークスの開幕投手に選ばれた千賀 滉大投手が春季キャンプで新たな変化球を披露しました。千賀投手の代名詞といえば縦に変化する「お化けフォーク」ですが、投球の幅を広げるためにカットボールを習得し、横の変化を加えます。
今回の記事では「千賀投手の魅力」についてお伝えします。
ホークス 千賀投手が投げるカットボール
千賀投手の代名詞は「お化けフォーク」と呼ばれるフォークボール。
ですが、春季キャンプ実践登板の初球に選んだ球種はカットボールでした。
狙いは打者の頭にない球種で打ち取ること。
千賀投手の魅力はMAX157キロのストレートとお化けフォークと呼ばれる程の落差を誇るフォークボール。
2018年シーズンまでは縦の変化で三振の山を築いてきました。
パリーグ 奪三振ランキング 2018
➀則本 昂大 楽天ゴールデンイーグルス 奪三振数 187
②千賀 滉大 福岡ソフトバンクホークス 奪三振数 163
③岸 孝之 楽天ゴールデンイーグルス 奪三振数 159
2018年シーズン 千賀投手は規定投球回数に達していないにも関わらず、奪三振ランキングで2位にランクインしています。
2019年シーズンはストレート、フォークボールに加えてカットボールにも磨きをかけていきます。狙いは頭にない球種で打者を打ち取ること。
ストレートにタイミングを合わせつつ、縦の変化であるフォークボールを警戒しているバッターに対して横に変化するカットボールを使います。
カットボールとは?
カットボールの特徴は球速が速く、変化量が少ない球種です。
カットボールの使い方
◇フロントドア
打者の内角(ボールゾーン)からストライクゾーンに変化
◇バックドア
打者の外角(ボールゾーン)からストライクゾーンに変化
※フロントドア、バックドア共にボールゾーンからストライクゾーンに変化するため、打者は一瞬ボール球だと思い、反応が遅れます。
メリット
千賀投手は2018年シーズンまで縦の変化をメインに投球してきました。2019年シーズンはストレート・フォークボールに絞ってくる打者に対して横の変化であるカットボールを投げることで的を絞らせない投球をすることができます。
デメリット
千賀投手のストレートは150キロ台。それに対してカットボールは140キロ台。球速差は10〜20キロ程のため、打者はストレートに合わせてスイングをするとタイミングが合いやすくなってしまいます。更にコントロールが乱れてストライクゾーンの真ん中に投球してしまうと変化量が少ない分、打者にとっては打ちごろの球になってしまいます。
栗原捕手が受けた印象
千賀投手のカットボールを受けた栗原捕手は、手元で曲がるためカウント球でも勝負球でも使えるので凄い良いと話しています。捕手目線でも投球の幅が広がると選択しが増えるためリードしやすいですね。
カットボールの習得はコントロールが良い千賀投手だからこそチャレンジできる球種だと思います。
2019年シーズンの開幕投手に選ばれた千賀投手の活躍に注目です。