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【水泳】荻野公介選手 世界選手権代表選考前に発表した”無期限休養”

無期限休養の理由は「モチベーションの維持の難しさ」

競泳で2016年リオデジャネイロ五輪400メートル個人メドレーで金メダルを獲得した荻野公介選手(24)が15日にこの夏に行われる世界選手権代表選考を兼ねた4月の日本選手権を欠場することを管理会社を通じて発表しました。

日本選手権を欠場する理由として、「モチベーションの維持の難しさ」などを理由に挙げており、現在は練習も行なっていないとのことです。

 

これまで通り来年2020年に控える東京五輪への出場を目指すことには変わりないとしていますが、東京五輪までのスケジュールは完全に白紙状態で世界選手権への出場も事実上断念することに…。

 

五輪前年に”無期限休養”するのは、これまでにない異例の事態となりました。

今のところ復帰時期は未定のようです。

 

今年7月にある世界選手権への欠場も事実上確定となった萩野選手

萩野選手にとって、苦渋の決断となった”無期限休養”。

「理想と現実の結果の差が少しずつ自分の中で開いていき、モチベーションを保つことがきつくなってきました。今は競技に正面から向き合える気持ちではない。」などの苦悩を滲ませるコメントがならんでいました。

 

この4月にある日本選手権では、7月に韓国である世界選手権の代表選考も含まれており、欠場となると同時に世界選手権への切符も手に入れることができなくなります。




過去の輝かしい活躍と現実に悩む天才スイマー

萩野選手は2016年に開催されたリオ五輪にて400メートル個人メドレーで4分6秒05の日本記録をたたき出し、金メダルリストとなる天才スイマー。

ですが、その後の活動は順風満帆とはいっていなかったようです。

 

2016年9月に五輪前年に骨折していた右肘を手術、そこから成績不振が続くようになりました。

 

かつて金メダルをとった400メートル個人メドレーでは、好タイムの目安とされている4分10秒の壁を一度も破ることができていません。

2月の予選においても、4分23秒66と自らの日本記録から17秒61も遅れていました。

 

この結果の原因は身体的なものではないかと病院で検査を受けていますが、特に異常はなく、精神的な面ではないかとして今年2月中旬からのスペイン合宿もとりやめていました。

 

萩野選手の指導にあたる平井伯昌コーチ(55)は、「練習は近年では一番できていたが、競技会では別人になる。」と語り精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレーや意識ができなくなる症状”イップス”のようだと指摘しました。

電話で欠場報告を受けた時も元気がなかったと明かしています。

 

今度どうするかは彼自身が決めていくことにはなりますが、自分が納得できる方向に進んでくれることを願います。